ひろしま避難誘導アプリ 避難所へGo!
- 16.00
- 3.5
- インストール数
- 10.00K
- バージョン
- 1.0.31
スクリーンショット
災害が起きたとき、「どこへ向かえばいいか」を落ち着いて判断するのは簡単ではありません。普段から広島市周辺で暮らしている人なら、地図アプリだけでなく、避難先を探すための専用アプリをスマートフォンに入れておく意味があります。私が試したひろしま避難誘導アプリ 避難所へGo!は、広島市が開発した天気カテゴリーの無料アプリで、避難所や避難場所を確認し、ARカメラや避難コンパスを使って移動を支えるものです。
一般的な天気アプリのように雨雲や気温を中心に見るタイプではありません。大雨や土砂災害、地震などの際に、避難行動へ移るための情報を一つの画面で確認しやすくすることが目的です。平常時に何度も開くアプリではない一方、必要になった瞬間に迷わないよう、先に触っておく価値があります。
このアプリで最初に期待できること
起動してまず意識したいのは、これは「災害の危険度をすべて判定してくれるアプリ」ではなく、「避難先を探し、そこへ向かう準備を助けるアプリ」だという点です。表示された避難所や避難場所を確認し、現在地との関係を見ながら、自分や家族がどこへ移動するかを考える使い方が中心になります。
広島市と周辺市町が運用する公式アプリなので、広島市内や近隣地域の避難先を確認したい人に向いています。旅行や通勤で一時的に訪れる人にも役立ちますが、土地勘のない場所でいきなり頼るより、平常時に自宅、職場、学校の周辺を見ておくほうが安心です。
私が便利だと感じたのは、避難先を単に名前で探すだけでなく、カメラを使ったAR機能や、方向を確認する避難コンパスが用意されていることです。災害時は、地図上の小さな記号を見続けるより、進む方向を直感的に確認したい場面があります。もちろん周囲の安全確認は必要ですが、画面の見方を選べるのはこのアプリらしい強みです。
一方で、スマートフォンの画面だけを見て歩けば安全になるわけではありません。浸水した道路、倒木、崩れた斜面、混雑した経路などは、アプリの案内より現地の状況を優先すべきです。アプリは判断の代わりではなく、判断を早める補助道具として使うのが正しい距離感だと思います。
インストール後に先に確認したいこと
このアプリは無料で、対象年齢は3歳以上です。最低動作環境はAndroid 6.0で、現行版は1.0.31です。対応端末に入れたら、災害が起きていない時間帯に一度起動し、画面の構成と避難先の探し方を確認しておくのがおすすめです。緊急時に初回起動をして、機能を一つずつ試すのは避けたいところです。
最初の確認では、自宅だけでなく、普段長く過ごす場所も候補に入れてください。たとえば自宅から近い避難先と、職場から向かいやすい避難先は同じとは限りません。家族が別々の場所にいる時間帯を考えるなら、「自分がどこにいるか」ごとに確認することが重要です。
特に小さな子どもや高齢者と一緒に避難する場合、画面上で近く見える場所が実際に歩きやすいとは限りません。坂道、狭い道、橋、川沿いの道などが含まれる可能性を考え、昼間の明るい時間に周辺の経路を一度見ておくと、アプリを使う場面での迷いが減ります。
最初の成功体験は「避難先を一つ確認する」こと
初めて使う人は、いきなりARカメラを試すより、まず避難所や避難場所を表示して、候補を一つ確認するのがよいと思います。目的地の名前を見て、現在地からどの方向にあるのかを把握するだけでも、アプリの役割がつかめます。ここで「自分の生活圏の避難先が見つかる」ところまで進めれば、最初の利用としては十分です。
次に避難コンパスを使い、目的地の方向を確認します。コンパスは、地図を読むのが苦手な人や、混乱して画面を回し続けてしまう人にとって助けになります。ただし、スマートフォンの向きや周囲の磁気環境によって表示が安定しないことも考えられるため、方向だけを絶対視せず、周囲の道路や建物と照らし合わせて使うのが安全です。
ARカメラは、画面を通して避難先の方向を把握したいときに便利です。私はこの機能を、歩きながら常時見るものではなく、立ち止まって進行方向を確認するための機能として考えるのがよいと感じました。歩行中にカメラ画面へ集中すると、足元や周囲の危険を見落としやすくなります。確認したらスマートフォンをしまい、実際の道を見て進む使い方が現実的です。
ここで役立つ小さな工夫があります。家族と一緒にいるなら、代表者だけが画面を操作し、他の人は周囲の確認や荷物の管理を担当することです。全員がそれぞれのスマートフォンを見始めると、声かけや安全確認がおろそかになります。アプリの機能を増やすより、役割を決めて使うほうが避難時には効果的です。
初めての人が迷いやすいポイント
避難所と避難場所は、名前が似ていても、自分が必要としている情報と完全に同じとは限りません。表示された候補を見て「近いからここでいい」とすぐ決めるのではなく、家族構成、災害の種類、道路の状態を考えてください。アプリで候補を把握したあと、自治体から出る避難情報や現地の案内も合わせて確認する必要があります。
もう一つの混乱しやすい点は、地図上で近く見える場所が、実際には直線距離どおりに行けないことです。川や線路、通行止め、急な坂があると、画面上の距離感と歩行の負担は変わります。私は、アプリで目的地を見つけた後に、普段の散歩や買い物のついでに周辺の道を確認しておく方法を勧めます。
AR機能についても、表示が出たからといって、その方向へ一直線に進めるとは限りません。建物の中、屋根の下、視界の悪い場所では、カメラを使った案内が期待どおりに見えないことがあります。その場合は避難コンパスや地図表示へ切り替え、さらに周囲の標識や人の誘導を優先します。一つの表示に固執せず、地図・コンパス・現地確認を切り替えるのが実用上のコツです。
スマートフォンの電池も忘れがちな注意点です。災害時に長時間画面を表示すると、電池の減りが早くなります。出発前に目的地を確認し、必要なときだけ画面を点ける運用にすると、連絡手段としての電池を残しやすくなります。モバイルバッテリーを用意している家庭なら、アプリの確認と一緒に保管場所も決めておくとよいでしょう。
日常の場面でどう役立つか
たとえば、広島市内で仕事をしている平日の夕方に、急な大雨で帰宅を急ぐのが危険になったとします。自宅へ向かうことだけを考えると、冠水した道や暗くなった道を無理に通るかもしれません。そんなとき、職場の周辺で避難先を表示し、避難コンパスで方向を確認しておけば、「いったん安全な場所へ移動する」という選択肢を持てます。
別の場面では、休日に子どもと外出しているとき、家族の一人が避難先を確認する役を担えます。ARカメラで方向を見た後、子どもには周囲の安全を見てもらい、保護者は道路状況や連絡を確認する、といった分担ができます。アプリを見せること自体を目的にせず、家族の行動をそろえるために使うのがポイントです。
旅行者や遠方から来た人にとっては、広島市周辺の避難先を土地勘なしで探す入口になります。ただし、滞在先のホテルや施設が案内する避難方法がある場合は、それも必ず確認してください。地域向けの公式アプリだからこそ、地域外のすべての場所を同じ精度で案内するものとして扱うのではなく、広島市と周辺市町での利用を中心に考えるべきです。
一般的な地図アプリや天気アプリとの違い
普段使っている地図アプリは、道路、店舗、経路検索に強く、目的地までの移動計画を立てるのに便利です。天気アプリは雨や風の変化を把握するのに向いています。しかし、通常の地図アプリでは、避難所を探す目的に合わせて情報を見つけるまでに手間がかかることがあります。天気アプリだけでは、どこへ逃げるかまでは決められません。
このアプリは、避難所や避難場所を探すことを中心に、ARカメラと避難コンパスを組み合わせている点が違います。防災情報を一つに集約した万能アプリというより、「避難先を確認して、方向をつかむ」ことに焦点を絞った道具です。災害情報全般を細かく追いたい人は、自治体の発表や一般的な防災情報サービスも併用したほうがよいでしょう。
反対に、地図アプリの操作が複雑に感じる家族や、避難先の場所を普段から確認しておきたい人には、この専用設計が合います。平均評価は3.5で、評価数は40件を少し超える規模です。数字だけで判断するより、自分の生活圏で避難先が見つかるか、コンパスやARの表示が扱いやすいかを平常時に確かめることが大切です。
向いている人と、別の方法を選ぶ場面
このアプリを特に勧めたいのは、広島市や周辺市町に住んでいて、避難先をまだ具体的に確認していない人です。家族で防災の話を始めたい人にも向いています。無料なので、普段は使わなくても備えとして入れておきやすく、10K以上のインストールがあることから、地域向けアプリとして一定の利用者に届いています。
一方、広島市周辺以外で暮らす人、全国各地を頻繁に移動する人、気象情報や警報を中心に見たい人には、別の防災・天気サービスのほうが合う可能性があります。また、ARの演出を期待してゲームのように楽しみたい人にも向きません。これは娯楽アプリではなく、必要なときに避難行動を支えるための実用アプリです。
視覚的な案内が苦手な人は、家族や支援者と一緒に一度操作しておくと安心です。コンパス表示だけに頼るのではなく、目的地の名前を声に出して確認し、紙の地図や施設の案内も組み合わせると、スマートフォンを操作できない状況への備えになります。
次にしておきたい準備
インストールして避難先を一つ確認したら、次は家族との共有です。自宅周辺と職場・学校周辺で候補を確認し、災害の状況によっては無理に移動しないこと、連絡が取れない場合の集合方法などを話しておきます。アプリを入れただけで準備が終わるのではなく、画面で見た情報を実際の行動計画に変えることが大切です。
その後、ARカメラと避難コンパスを平常時に試してください。屋外で立ち止まり、目的地の方向を確認し、表示が見づらいときに地図へ戻る流れを覚えておくと、緊急時の操作が短くなります。画面を見ながら歩かない、危険な道へ進まない、自治体や現場の案内を優先するというルールも、家族で共有しておくと安心です。
広島市が開発したこの天気カテゴリーのアプリは、2020年3月19日に公開され、現在も避難所・避難場所の確認と避難方向の把握に役立つ道具として使えます。私の結論は、広島市周辺に生活の拠点があるなら、無料で入れて平常時に一度試しておく価値がある、というものです。ただし、通常の地図や天気情報を置き換えるものではありません。
避難が必要になってから初めて開くのではなく、今日のうちに自宅近くの候補を確認し、家族と使い方を共有する。その一歩まで済ませておけば、このアプリの価値を最も現実的に引き出せます。
メリット
- 現在地から避難所までの経路を地図で確認できる
- 広島市内の避難所情報を素早く検索できる
- 災害種別に応じた避難先を確認しやすい
- 日本語表示で操作が分かりやすい
- 通信環境がある場所なら外出先でも使える
デメリット
- 対応地域が広島市周辺に限られ、他地域では活用しにくい
- 地図や避難所情報の利用に通信環境が必要になる場合がある
- 位置情報の許可が必要で、バッテリー消費が増えることがある
- 災害時の通信障害やGPS誤差で案内が不安定になる可能性がある
- 避難所の開設状況は現地の最新情報と異なる場合がある











