進研ゼミアプリ
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分析者 Reviewed
進研ゼミアプリを実際に使ってみて、私は「勉強を始めるまでの迷いを減らし、短い時間でも授業に入りやすくする」ことに強い教育アプリだと感じました。対象は進研ゼミ高校講座の会員で、プロ講師の授業と学習内容に合わせた案内を、スマートフォンから確認しやすくまとめています。無料で導入できるアプリですが、誰でも単独で使う教材というより、会員向けの学習環境として考えるのが自然です。
教育分野のアプリは、機能の多さだけでなく、学習者がどの情報を見て、どの操作を自分で選べるかが大切です。このアプリは、動画授業を眺めるだけで終わらせず、自分の弱点やその日の予定に合わせて学習を進めたい人に向いています。一方で、自由に教材を探して好きな順番で学びたい人には、少し枠が決まっているように感じる場面もあります。
授業を見るだけで終わらせない設計
最初に良いと思ったのは、勉強の入口がはっきりしていることです。高校生の学習では、「今日は何をやるか」を決めるだけで時間を使ってしまうことがあります。進研ゼミアプリでは、講義授業を起点にして、その先の学習へ移りやすい流れが作られています。机に向かったものの、参考書を開いて終わるという状態を避けやすいでしょう。
プロ講師の講義は、独学用の短い解説動画を次々に探す使い方とは違います。検索結果から自分で授業を選ぶより、学習の道筋を保ちやすいのが特徴です。特に、教科書や問題集のどこから手を付けるか迷いやすい人には、授業を中心に据えたほうが集中しやすいと思います。
ただし、動画を再生した時点で理解した気にならないことが重要です。私は、講義を見る前に「この授業で何を説明できるようになりたいか」を一つだけ決める使い方を勧めます。視聴後に、自分の言葉で要点を言い直したり、例題を解いたりすれば、受け身の視聴から学習に変えられます。
AIによる個別最適化も、このアプリの中心的な魅力です。全員に同じ順番で教材を出すのではなく、学習状況に応じて取り組み方を調整する考え方なので、得意分野を何度も繰り返して退屈することや、苦手分野をいきなり難しい問題から始めることを避けやすくなります。
ここでのコツは、AIの提案を絶対視しないことです。学校の定期テストや模試の日程によっては、アプリが示す順番よりも、直近の試験範囲を優先したほうがよい場合があります。提案をそのまま受け入れるのではなく、「今日はこの範囲を終えたい」と自分の予定と照らし合わせて使うと、個別最適化の便利さと自分の判断を両立できます。
短時間の学習で使いやすい場面
このアプリが特に役立つのは、まとまった勉強時間を取りにくい日です。たとえば、部活動から帰宅して夕食までの短い時間に、苦手な単元の講義を確認し、その後に関連する課題へ進むという使い方ができます。長時間の計画を立てるより、次の一歩が見えるため、先延ばしを抑えやすいでしょう。
通学中に授業を見る場合は、周囲の音や通信環境なども考えたほうがよいです。細かい式変形や板書を確認する必要がある内容は、落ち着いた場所で視聴するほうが理解しやすいです。移動中は復習や見直し、帰宅後は集中が必要な講義というように、場面で役割を分けると無理がありません。
もう一つの実用的な方法は、学習開始の合図として毎回同じ教科から入ることです。最初から完璧な計画を作るのではなく、アプリを開いたら今日の提案を確認し、最も急いでいる一つだけに取り組みます。その後に余力があれば追加する形なら、忙しい日でも学習をゼロにしにくくなります。
会員向けアプリとしての使い勝手
進研ゼミ高校講座の会員用アプリなので、一般的な無料動画アプリや、誰でも使える単語帳とは役割が異なります。会員として学習を続ける人にとっては、講座の内容とアプリの案内を別々に探さずに済む点が利点です。逆に、講座への登録を考えていない人が、単体の動画サービスのように使うものではありません。
この違いは、アプリを選ぶときに見落としやすいところです。無料という表示だけで、完全に独立した学習サービスだと思うと、期待と実際の使い方にずれが出ます。私は、進研ゼミ高校講座を普段の勉強の軸にしている人なら導入を検討しやすく、複数の教材を自由に組み合わせたい人なら、自分の学習管理方法と合うかを先に考えるべきだと思います。
開発元はBenesse Corporationで、教育サービスとして長く知られている名前です。ただ、開発元の知名度だけで、アプリ上のすべての判断を任せてよいと考えるのは避けたいところです。私は、表示される案内を読み、必要な操作だけを選び、アカウントや端末に関わる画面では確認を急がない使い方をしています。
安心して使うために確認したい操作と情報
教育アプリでは、学習履歴や進み具合が個別の提案に関係します。だからこそ、便利さだけでなく、どの画面で何を選んでいるのかを自分で把握することが大切です。進研ゼミアプリを使うときも、最初のログインや会員情報の入力では、保護者や家庭で決めた管理方法に合わせて確認しておくと安心です。
私は、アプリを入れた直後にすべての設定を勢いで済ませるより、通知、ログイン状態、学習に関する表示を一つずつ見ることを勧めます。通知が多いと学習のきっかけになる一方で、スマートフォンを見る回数が増え、集中を切る原因にもなります。必要な案内だけを残すという考え方が、長く使ううえで現実的です。
アカウントを家族で共有する場合は、誰がどの情報を見られる状態なのかを、家庭内で決めておいたほうがよいです。高校生本人が自分の進捗を管理したいケースと、保護者が学習状況を確認したいケースでは、望ましい運用が異なります。アプリ任せにせず、ログイン情報の扱いを本人と保護者で話し合うことが、トラブルを減らします。
端末を買い替えたり、複数の端末を使ったりする場合も、ログイン情報や学習の引き継ぎを意識してください。学習アプリは、端末を変えたときに「どこまで進んだか」が分からなくなると、一気に使いにくくなります。新しい端末へ移る前に、会員情報を確認し、必要な情報を家庭で安全に管理しておくのがよいでしょう。
アプリの利用中に表示される案内を読み飛ばさないことも重要です。教育サービスでは、学習に必要な情報と、利用者が選べる設定が同じ画面に現れることがあります。私は、許可や確認を求める画面が出たとき、内容を読んでから進めるようにしています。分からないまま許可を重ねるより、自分が納得した操作だけを行うほうが、利用者としての主導権を保てます。
AIの提案を自分の学習計画に戻す方法
AIによる提案は、学習の迷いを減らす一方で、本人の目的を自動的に理解してくれるものではありません。定期テスト対策、受験に向けた基礎固め、授業の遅れの解消では、優先順位が違います。アプリを開く前に目的を一言で決め、その目的に提案が合っているかを確認するだけで、使い方がかなり安定します。
たとえば、数学の苦手単元を克服したい日に、得意な英語の課題が先に表示されたとします。その場合、提案を無視する必要はありませんが、数学を先に終えるという自分のルールを決めてもよいでしょう。AIを採点者や先生の代わりにするのではなく、次に取り組む候補を出してくれる補助役として扱うと、依存しすぎずに済みます。
反対に、何をやるか決められず毎日止まってしまう人は、まず提案に沿って数日使うほうが効果を感じやすいと思います。最初から細かくカスタマイズすると、設定そのものが負担になります。提案された流れで進めてみて、難しすぎる、簡単すぎる、学校の進度と合わないと感じた部分だけを、自分の予定に合わせて調整するのが効率的です。
他の勉強方法と比べたときの立ち位置
紙の参考書は、書き込みや戻り読みがしやすく、自分のペースを完全に決められます。自由度では紙が勝つ場面がありますが、今日の学習内容を自分で選ぶ負担は残ります。進研ゼミアプリは、その負担を講義と提案で軽くしながら、スマートフォン上で学習の流れを作りやすい点が違います。
無料の動画サイトと比べると、検索して幅広い解説を探す楽しさは少ないかもしれません。その代わり、関連する学習へ移る道筋を自分で組み立てる手間を減らせます。講師を比較しながら一番分かりやすい説明を探したい人には動画サイト、学習の順番で迷いたくない人にはこちらが向いています。
学習記録だけを管理するアプリと比べた場合は、記録よりも授業と学習内容への接続が中心です。勉強時間を細かく記録して達成感を得たい人には、別の管理方法を組み合わせたほうが満足しやすいでしょう。私は、進捗を数字だけで追うより、講義を見て理解し、課題に進む流れを重視する人に、このアプリの価値が出ると考えています。
向いている人と、慎重に考えたい人
向いているのは、進研ゼミ高校講座を利用していて、勉強の順番を決める時間を減らしたい高校生です。授業の内容が分からないまま問題集を進めるのが苦手な人、短時間でも毎日学習したい人、AIの提案を参考にしながら自分の計画を整えたい人にも合います。
一方で、会員向けの仕組みを必要とせず、単発の解説だけを探している人には、使い方が合わない可能性があります。自分で教材を選び、複数の先生の説明を比べ、順番も完全に自由に決めたい人なら、検索型の動画サービスや紙の教材のほうが快適です。スマートフォンを開くと他のアプリに気を取られる人も、学習時間だけは端末を遠ざける方法を用意したほうがよいでしょう。
年齢面では、コンテンツの対象は3歳以上と案内されていますが、実際の中心は高校講座の会員利用です。表示上の年齢だけを見て、小さな子ども向けの教育アプリだと判断するのではなく、学習内容と会員条件を確認して選ぶべきです。家庭で使う場合も、本人が一人で管理するのか、保護者が一緒に確認するのかを先に決めると、導入後の混乱を抑えられます。
対応環境と導入前に考えること
現在のバージョンは2.5.0で、利用にはiOS 11以上が必要です。古い端末を使っている場合は、インストール前にOSの条件を確認してください。学習の途中で端末の対応が問題になると、せっかく作った習慣が切れてしまいます。家族の端末を借りる予定があるなら、その端末でも条件を満たすか見ておくと安心です。
ストア上では無料で、評価は平均4.4、評価件数は500件を超えています。導入を考える際の参考にはなりますが、評価の高さだけで自分に合うとは限りません。私は、会員向けの学習導線、講義中心の進め方、AIの提案を自分で調整する必要がある点を見て判断することを勧めます。
利用規模は10万回以上のインストールがあるアプリで、教育用途として一定の利用者に選ばれています。ただし、利用者が多いことと、自分の学習スタイルに合うことは別です。まずは普段の勉強で最も困っていることを一つ決め、それが「教材を探せない」のか、「理解できない」のか、「続かない」のかを考えてください。教材探しが問題なら効果を感じやすく、理解の確認や演習量が足りないなら、紙の問題集などとの併用が必要です。
私の結論は、進研ゼミ高校講座の会員が、講義と個別の学習提案を使って勉強を習慣化したいなら、かなり試す価値があるというものです。特に、帰宅後に何をするか迷って時間を失いがちな人には、次の行動を示してくれることが大きな助けになります。
ただし、AIの提案を丸ごと任せるのではなく、学校の予定や試験範囲と照らし合わせ、通知やアカウントの扱いも自分で確認してください。便利さを受け取りながら、学習の目的と情報の管理は自分で握る。この使い方ができる人なら、進研ゼミアプリは単なる動画置き場ではなく、毎日の勉強を始めるための実用的な相棒になります。
Benesse Corporationが提供する教育アプリとして、講師の授業とAIの案内を一つの学習体験にまとめている点は明確な強みです。私は、自由度の高さよりも、迷わず学習へ入れることを重視する高校生に勧めます。反対に、完全な自由設計や単独利用を求める人は、別の教材と比較してから決めるのがよいでしょう。
長所
- 授業内容に合わせた教材で、日々の学習計画を立てやすい
- 短時間で取り組める問題が多く、すき間時間を活用できる
- 学習履歴を確認でき、取り組み状況を子ども自身が把握しやすい
- 保護者向けの確認機能があり、家庭での声かけに役立つ
- 端末を使った動画や音声で、紙教材とは違う学び方ができる
短所
- 利用には進研ゼミの会員登録や対象講座の契約が必要
- 学年や講座によって使える機能・コンテンツが異なる
- 通知が多いと、学習以外の時間にも気が散る場合がある
- 一部の教材ではインターネット接続や端末容量が必要
- 自動採点だけでは、間違えた理由の理解が不十分になることがある


- カテゴリ
- 教育
- バージョン
- 2.5.0











