いちまると旅しよう! しりもじ漢検
- 50.00
- 3.6
- インストール数
- 50.00K
- 価格
- Free
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分析者 Reviewed
漢字の勉強を始めたいけれど、いきなり問題集を開くと子どもが身構えてしまう。そんな場面で試しやすいのが、公益財団法人 日本漢字能力検定協会の教育ゲーム、いちまると旅しよう! しりもじ漢検です。私は実際に触ってみて、漢字を長時間みっちり覚えるための教材というより、遊びの入口から読み書きへの興味を作るアプリだと感じました。
対象になるのは漢検の10級から5級までの範囲です。幼児から小学生、中学生の基礎固めまで視野に入れられる幅ですが、同じ使い方を全員にすすめられるわけではありません。ひらがなに慣れた子が漢字へ進むきっかけを探しているのか、すでに学んだ漢字を反復したいのか、検定対策を本格的にしたいのかで評価は変わります。
遊びながら学ぶ目的に合うかを見極める
最初に見るべきは学習段階と目的
このゲームを選ぶか迷ったら、まず子どもが「漢字を知らない」のか、「知っているけれど思い出すのが遅い」のかを分けて考えると判断しやすくなります。前者なら、文字そのものに親しむ導入として使いやすい一方、後者なら、間違えた漢字をノートに書く練習などと組み合わせたほうが効果を感じやすいはずです。
漢検の級で見ると10級から5級までを扱うため、低学年向けだけに閉じた内容ではありません。ただし、対象範囲が広いからといって、すべての級の受検準備をこれだけで済ませるものではないと私は考えます。読み方や形に触れる時間を作るアプリとして使い、受検日が近づいたら紙の問題や過去問形式の教材で、時間配分や答案を書く練習を補うのが現実的です。
もう一つ大切なのは、画面上の楽しさを学習成果と取り違えないことです。ゲーム内で正解できても、翌日に紙へ書けるとは限りません。私は、遊び終わったあとにその日に出てきた漢字を二つか三つだけ選び、「これは何と読む?」「どんな言葉で使う?」と声に出して確認する流れをおすすめします。短い振り返りを足すだけで、画面の中の記憶を日常の言葉へつなげやすくなります。
短時間の習慣に向く理由
この作品の良さは、勉強を始めるまでの心理的な重さを軽くしやすい点です。机に向かって「今日は漢字を何個覚える」と宣言すると抵抗する子でも、旅や遊びの流れなら触り始めることがあります。朝の支度前に少し、夕食後に親子で少しというように、まとまった学習時間を確保しにくい家庭でも試す余地があります。
私なら、毎日の学習の中心にはせず、漢字ドリルの前後に置きます。先に遊べば気持ちをほぐせますし、ドリルのあとなら「今日覚えた字が出るか見てみよう」と復習のきっかけになります。反対に、子どもがゲームだけを続けて書く練習を避けるようになったら、使用時間や順番を見直します。楽しいことが、別の学習を押し出してしまう場合があるからです。
年齢表示と端末環境を確認する
コンテンツの年齢区分は3歳以上です。ただ、年齢表示だけで操作のしやすさや学習の相性まで決まるわけではありません。小さな子どもが一人で進められるかは、文字の理解度や画面操作の経験にも左右されます。最初の一回は保護者が横で見て、説明を理解できるか、間違えたときに嫌にならないかを確かめるのが安心です。
Androidでは7.0以上が必要で、現在のバージョンは1.2.10です。古い端末を子ども用にしている家庭では、インストール前にOSを確認しておくと、使い始めてからの行き違いを避けられます。端末を買い替えるほどではないものの、学習用に残している機器で動くかを先に確認する、という選び方が向いています。
実際の家庭での使い方
たとえば、学校から帰った子どもが宿題を後回しにしている場面を考えてみます。私は最初から長く遊ばせるのではなく、「一度だけ触って、そのあと漢字を三文字書こう」と区切ります。ゲームを始めるハードルを下げつつ、最後に紙へ戻す約束を作る方法です。子どもが気に入った文字を選べば、単なる反復より会話も生まれます。
兄弟で使う場合は、同じ画面を見ても学習効果が同じになるとは限りません。上の子には読みの確認、下の子には文字を見慣れる時間というように、保護者が声かけを変えると無駄が減ります。競争させるより、「前に迷った字を今日は覚えていたね」と個人の変化を見るほうが、漢字が苦手な子には続けやすいでしょう。
このゲームが強い場面と、別の教材が合う場面
漢字への抵抗感を下げる入口として強い
私が最も評価したのは、漢字をいきなり暗記課題として見せず、遊びの文脈へ置けるところです。漢字学習の最初の壁は、画数や書き順以前に「難しそう」と感じることです。そこを越えるための導入として、公式アプリである安心感もあります。開発元が公益財団法人 日本漢字能力検定協会なので、漢検の級に関連した学習を始めたい家庭が、方向性をつかみやすいのも利点です。
ストアでは平均3.6で、評価数は150件、レビュー数は50件です。数字だけで良し悪しを決めるより、子どもの目的と合うかを優先したいところですが、誰にでも完璧に合うタイプではないことを考える材料にはなります。私は、楽しさを重視する家庭には前向きにすすめますが、問題量や厳密な進捗管理を求める家庭には、別の教材を併用する前提で考えます。
無料だから試しやすいが、時間の使い方は必要
価格は無料です。初めて漢字ゲームを試す家庭にとって、費用を気にせず子どもの反応を確かめられるのは大きなメリットです。数日触ってみて、子どもが自分から起動するのか、遊んだ漢字を覚えているのかを見てから、紙教材や別の学習サービスへ進めます。
ただし、無料であることは、家庭側の管理が不要という意味ではありません。ゲームが楽しいほど、子どもは学習よりプレイ時間そのものを求めることがあります。私は「何分まで」と細かく決めるより、「遊んだら一つ声に出す」「最後に今日の字を選ぶ」といった終了の合図を作るほうが、このタイプの教材には合うと思います。
紙のドリルや検定対策アプリとの違い
紙のドリルは、手を動かして形を覚えることに強いです。書き間違いを保護者が見つけやすく、同じ字を何度も練習する設計にも向いています。一方、このゲームは、机に向かう前の導入や、疲れた日の軽い復習で活躍します。どちらか一方で勝負するより、役割を分けたほうが長所が出ます。
検定対策に特化したアプリなら、級ごとの問題演習や弱点確認を優先できる場合があります。受検が近く、合格に向けて未習字や誤答を管理したいなら、そちらのほうが効率的です。このゲームは「合格対策の完成品」ではなく、「漢字を始めるきっかけと反復の補助」として選ぶのが、失望しにくい使い方です。
動画や読み聞かせを中心に漢字へ触れさせる方法と比べると、こちらは子どもが自分で操作する時間を作りやすい反面、画面を見続けることになります。すでに読書が好きな子なら、絵本や児童書から出てきた漢字を一緒に調べるほうが、意味や使い方まで深く残ることもあります。遊びへの反応が薄い子に無理にすすめる必要はありません。
続けるための小さな工夫
一つ目の工夫は、正解数ではなく「前に間違えた字を覚えていたか」を見ることです。ゲームの結果だけを褒めると、速さや勝ち負けに意識が寄りやすくなります。二つ目は、遊んだ直後に漢字を生活へ結びつけることです。家の中の表示、絵本の題名、学校の持ち物などから同じ字を探すと、アプリの外でも思い出す機会ができます。
三つ目は、級を先に目標にしすぎないことです。10級から5級まで扱うため、保護者は先の級まで進ませたくなりますが、子どもが今つまずいている段階を飛ばすと、楽しさが負担に変わります。まずは「今日見た字を一つ言える」を目標にし、慣れてきたら読み、意味、書く練習へ広げる順番が無理のない進め方です。
向いていない人もはっきりしている
短期間で大量の漢字を覚えたい人、書き順や字形を細かく採点してほしい人、学習履歴を見ながら弱点を機械的に潰したい人には、物足りなさが残る可能性があります。また、すでに漢検の問題演習を自力で進められる子なら、ゲーム性より実戦問題のほうが時間を有効に使えるでしょう。
保護者が「これを使わせれば勉強は十分」と考えてしまう家庭にもすすめにくいです。無料で始めやすい一方、漢字の定着には、読む、意味を知る、書く、使うという複数の接点が必要です。このアプリを入口にして、会話やノート、読書へつなげる家庭なら価値を引き出しやすいです。
始める前に知っておきたい切り替えの負担
別の教材から移る場合、子どもが慣れた学習リズムを変える負担があります。紙のドリルを使っていたなら、最初の数回は「遊びのあとに同じ字を書く」と橋渡しをすると自然です。検定対策から戻る場合は、ゲームで気分をほぐしてから問題へ進む順番が合います。逆に、ゲームから紙へ移るときに毎回強く抵抗するなら、切り替えがうまくいっていないサインです。
新しいアプリを次々試すより、一つの使い方を数日続けて子どもの反応を見るほうが判断しやすいです。起動回数ではなく、遊んだあとに漢字の読みや意味が会話に出るか、書く練習へ戻れるかを観察してください。そこに変化がなければ、別のカテゴリー、たとえば書字中心の教材や読書中心の方法へ移るほうが合理的です。
私の結論
このゲームは、漢字が苦手な子を一気に得意に変える魔法ではありません。しかし、勉強の始まりにある「難しそう」「やりたくない」を和らげ、10級から5級までの漢字へ触れる時間を作る道具としては、試す価値があります。50K以上インストールされていることからも、気軽に試せる教育ゲームとして家庭に届いていることが分かります。
私なら、ひらがなに慣れた子が漢字へ進む時期、宿題前の気分転換、漢検の勉強を始める前の導入に使います。無料なので、子どもが楽しめるかを確かめてから紙教材を足せるのも選びやすい点です。対象年齢は3歳以上ですが、実際には保護者が一度操作を確認し、子どもの理解度に合わせて声をかけるのがよいでしょう。
反対に、受検直前の総仕上げ、書く力の集中的な強化、細かな弱点管理が目的なら、紙の問題集や検定対策に特化した学習手段を主役にしてください。私はこの作品を、毎日の漢字学習を置き換えるものではなく、そこへ入るための親しみやすい扉として評価します。遊んで終わりにせず、最後に一文字を声に出す、書く、生活の中で探す。この小さな後工程まで続けられる家庭なら、楽しさを学習習慣へ変える補助役として、かなり使いやすい選択です。
長所
- 漢字検定を意識した問題で、学習の目標を立てやすい
- しりとり形式で遊べるため、漢字学習の負担を感じにくい
- 短時間で取り組め、通学中や休憩時間にも使いやすい
- 子どもが親しみやすいキャラクターと演出を採用している
- 漢字の読みや語彙に触れるきっかけを作りやすい
短所
- 対象となる漢検級によっては、問題の難易度が合わない場合がある
- ゲーム性を重視するため、体系的な漢字学習には別教材も必要
- しりとりのルールが苦手な子どもには進めにくいことがある
- 繰り返し遊ぶと問題や演出に慣れ、単調に感じる可能性がある
- 端末やOSの環境によっては動作や表示に差が出る場合がある
- カテゴリ
- 教育
- バージョン
- 1.2.10











